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ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する スティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー 望月 衛 東洋経済新報社 2006-04-28 |
これ読んだ。
なかなか読みやすくて良かった。
内容もおもしろい。
どっかのブログで見つけておもしろそうだと思って読んでみたんだけど、どこで見つけたのか思い出せない。
序章から引用。
相関は単に二つの物事――XとYと呼ぼう――には関係があると言っているだけで、関係の方向については何も言っていない。XがYを起こすのかもしれないし、YがXを起こすのかもしれない。もしかしてXとYが両方とも何か他の物事であるZに引き起こされているのかもしれない。
こんな相関を考えてみよう。犯罪がとても多い都市には警官も多い傾向がある。さて、警官の数と犯罪の数の相関を実際の都市2つで見てみよう。デンバーとワシントンDCの人口はほぼ同じだ――一方、ワシントンにはデンバーの3倍もの警官がいて、殺人の件数も8倍だ。それでも、もっと情報がなければどっちがどっちを起こしているのかはわからない。慌て者ならこの数字を見てワシントンで殺人が多いのは警官が多いせいだと言い出すかもしれない。そういう無茶な考え方は昔からあって、だいたいは無茶な行動にたどり着く。こんな昔話もあるぐらいだ。むかしむかし、あるところに王様がいまいした。あるとき王様は、国中で疫病が一番よく起きる地方にはお医者も一番たくさんいると聞きました。王様がどうしたかって?すぐさま医者をみんな撃ち殺せとお触れを出しましたとさ。
―― p.12
相関ってものに対するまともな感覚を持たないとダメだね。
ほんと、原因と結果をごっちゃ混ぜにして考えてしまう人間って多い気がする。
セレブな身なりを真似てもセレブにはなれないでしょ、とか。いや、これはちょっと違うか。
この本にも書いてあるけど、本がたくさんある家で育った子供が賢いのは、家に本がたくさんあるからではなくて、なんていうか、その、そもそも本をそれほど読まない親がいきなりたくさん本を買って家に置いたところで何の効果もないんだよね。
あと、もう一カ所印象に残った部分があったので以下に引用。
「自分でコントロールできないリスク要因に比べると、コントロールできるリスク要因は怖がられないのです」とサンドマンは言う。「BSEの場合、コントロールできないような気がする。今食べている牛肉にブリオンが入っているかどうかわからない。見えないし匂いもしない。それに比べると、台所の汚れは自分でコントロールできる。スポンジをきれいにしておいたり床を掃除したりできるわけです」。
サンドマンの言う「コントロール」の原則で考えると、ほとんどの人が車を運転するより飛行機に乗るのを怖がるのはなぜかわかる。こんなふうに考えているわけだ。――車は自分で運転するから、自分の安全は自分で確保できる。飛行機は自分で運転しないから、どうにもならないたくさんの要因に振り回される。
それじゃ、飛行機に乗るのと車を運転するのとでは、怖がったほうがいいのはほんとはどっちだろう?
―― p.189
要するに、多くの人は感覚に頼って生きているけど、感覚だけじゃ真実は見えてこないよね、とか、そんなふうにこの本を読んで思った。
しかし、著者の一人であるスティーヴン・レヴィットはものすごく自分の感覚・直感に頼ってて、そこがまた面白いのかもしれない。

